8 交通事故や脳梗塞、脳出血等で治療は終えたが、高次脳機能障害とは診断されていない場合、京都市高次脳機能障害者支援センターで診断してもらうことはできるの?

 高次脳機能障害の診断には、脳の画像や神経心理学的検査(注意力や記憶力検査など)の情報が必要なため、まずは治療をされた主治医の先生にご確認されることをお勧めします。

 当センターにご相談いただいた場合は、発症からの治療状況や発症後に現れた症状等のお話をうかがった上で、治療をされた医療機関で高次脳機能障害の診断が難しい場合などには、当センターでの専門医の診察をご案内することがあります。その際に、これまでの医療やリハビリに関する情報、画像データ(頭部MRI検査結果等)などを取り寄せていただくようお願いしています。脳損傷が確認できる画像データがない場合は、診察の上、外部機関に依頼し、MRI検査などを受けていただきます。また、当センターで注意力や記憶力などの検査を受けていただく場合もあります。

 当センターの相談は無料ですが、診察・検査・診断書等にかかる費用は、一般の医療機関と同じで保険診療扱いになります。

 なお、入院治療等を要するような脳損傷の経験(脳梗塞や脳出血、交通事故など)がなく症状が現れた場合は、高次脳機能障害とは考えにくく、当センターにご相談いただいても診断は難しいと思われます。

2018年5月8日